プロ7戦目で国内最速世界奪取を果たしたWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(21=井岡)が、同級1位のフアン・エルナンデス(23=メキシコ)と初防衛戦を行うことが有力となった。トレーナーの父一法氏(43)が22日、「時期は6月か7月。もう話を進めている」と明かした。

 19戦18勝(13KO)1敗のメキシカンに対し、井岡は「強い挑戦者とやって感動を与えたい。どうせやるなら1位とやりたい。その方が絶対、面白いじゃないですか」と語った。その後についても一法氏は「防衛を2回させて階級を上げたい。ライトフライかフライで王座に就けば、統一戦にも興味がある」と息子の思いを代弁した。

 大阪市内のジムで始動した井岡に、サプライズがあった。所用で東京に出向いていた一法氏が成田空港で届いたばかりの世界ベルトを受け取ってきた。「うれしい。これから自分の力でベルトの重みを増していきます」と満面の笑みだった。【加藤裕一】