<プロボクシング:WBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦>◇7日◇大阪府立体育館

 WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が、力のボクシングで自身初の世界戦KO勝利で初防衛に成功した。同級14位ダニエル・ディアス(27=ニカラグア)に対し、本来のスピードを生かしたスタイルを封印。至近距離に飛び込んで左拳を打ち込んだ。8回に左フックでダウンを奪い、連打でダウン寸前に追い込んだ11回終了後にレフェリーストップによるTKO勝ちを収めた。

 ディアスは顎を骨折した疑いで病院に向かった。「左アッパーをもらい、10回から痛くなり、試合を続けられなかった」という。偶然のバッティングで右目尻が裂け、左上まぶたも腫れ上がった。約1年ぶりの試合だったが「影響は少しあったかもしれないが、いい試合ができたと思う」と言い訳はなし。逆に興毅を「素晴らしい王者だった。自分もいいパンチを当てたけど打たれ強かった」とたたえていた。