WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(31=ワタナベ)が9日、都内の所属ジムで約3カ月ぶりに右パンチを解禁した。1月31日のV3戦で右手甲の手根骨と中手骨を脱臼。2月9日に手術を受けた後、3月にジムワーク開始も右拳の練習はドクターストップがかかっていた。この日、9回のミット打ちなどを公開し、右ストレート、右フックなどを放って回復ぶりをアピールしてみせた。

 久しぶりに右拳の感触を確認した内山は「軽くなので大丈夫。まだ可動域が狭いし違和感はあるけど、順調です」と解放感に浸った。ただし今夏以降に予定するV4戦は東日本大震災の影響、対戦を希望する同級2位リッツォー(米国)が今夏に次戦を予定、また対戦候補だった東洋太平洋同級王者仲村正男(仲里・ATUMI)が7日に王座陥落するなどマッチメークが難しい状況。渡辺会長は「次はまったくの白紙」と苦悩の表情を浮かべていた。