WBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文(26=帝拳)が「炎の12連打」で、アウェーでの初防衛成功を狙う。7月9日(日本時間10日)、米ニュージャージー州アトランティックシティーで同級1位リコ・ラモス(23=米国)の挑戦を受ける。ボクシングの本場・米国本土でのV1戦を控え、9日には都内の所属ジムで8回のスパーリングを敢行。最終ラウンドの残り30秒で、フィリピン人パートナーを相手にロープ際に追い詰め、最後は12連打で締めくくった。

 アマ経験豊富なラモスは速さとバネがあり、リズムある動きを兼ね備える難敵。下田は無敗の挑戦者を激しい連打で追い詰め、主導権を奪うプランを頭に描いている。「一気にペースを奪えると思う。力みのないよう、動きとイメージを合わせていきたい」と意気込んでいた。