元横綱朝青龍関のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(30)が、大相撲の聖地に登場する。IGFのアントニオ猪木会長(68)が25日、東京・両国国技館で明日27日に開催する東日本大震災復興チャリティー「INOKI

 GENOME」に同氏が来場することを明かした。両国国技館を訪れるのは、昨年10月の引退断髪披露大相撲以来になる。大会当日にリングに上がり“緊急参戦”の可能性も出てきた。

 この日、都内で全カード発表会見を行った猪木会長は「朝青龍が来るんじゃないかな。3日前に本人から直接『両国に行きますよ』と電話があった。元気そうだった」と目を細めた。

 ダグワドルジ氏は引退後、故郷のモンゴルを拠点に実業家へ転身。来年6月に予定されている同国の次期国会議員選挙出馬を表明している。だが、猪木会長は「かつて師匠の力道山も実業家でリングに上がっていた。現役を退くと寂しさを感じるもの。来たら、それなりの話ができる」とひそかにIGF入りを勧めるチャンスをうかがうつもりだ。【山下健二郎】