前WBA世界スーパーバンタム級王者の下田昭文(27=帝拳)が「本能+考える防御」で世界返り咲きに向けて再出発を図る。12月3日、東京・後楽園ホールで前東洋太平洋フェザー級王者ジョネル・アリビオ(28=フィリピン)との10回戦が決定。その再起戦に向けて15日、6回のスパーリングを敢行した下田は「今までは本能だけでやってきて。これからは考え、打たれずに攻めたい。守りのバランスも考え、次は本当の強い世界王者になりたい」と自らのスタイルを進化させる意気込みをみせた。

 7月9日(日本時間10日)に米国でリコ・ラモス(米国)との初防衛戦に臨み、ポイントでリードしながら7回KOで逆転負けを喫した。2カ月間は落ち込んだものの「この経験を糧にしたい。自分のピークは28歳、29歳ですから」と再起戦で成長している姿をみせる覚悟を口にしていた。