<プロボクシング:東洋太平洋ライト級タイトルマッチ12回戦>◇28日◇東京・後楽園ホール◇1500人

 プロボクシング東洋太平洋ライト級王者の荒川仁人(30=八王子中屋)が、初防衛に成功した。前王者の三垣龍次(30=M・T)と対戦し、3-0の判定で勝利した。序盤から左右のパンチを上下に打ち分けてポイントをリード。その後も至近距離での打ち合いを制した。荒川の成績は22勝(14KO)1敗1分け。

 荒川が世界挑戦へ前進した。昨年10月の王座決定戦でソルミアノ(フィリピン)にダウンを奪われるなど精彩を欠き、僅差の判定2-1勝利。左ガードとポジショニングを強化し「(三垣の)ノーアクションの右をもらわなかった。気持ちをぶつけられて高揚感があった」と充実の笑みを浮かべた。陣営はV2戦後の世界挑戦を検討中で、疲労回復後に米ロサンゼルスで武者修行を行う予定だ。