東洋太平洋スーパーミドル級王者の清田祐三(29=フラッシュ赤羽)が、6月29日にドイツ・ドレスデンでWBO世界同級王者ロバート・スティグリッツ(31=ドイツ)に挑戦することが14日、内定した。所属ジム関係者は「7月になる可能性も残る」としながら、基本線で対戦交渉がまとまったことを明かした。4月1日に世界主要4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)が国内で承認されて以降、日本人として初のWBO王座挑戦となる。

 WBO世界同級12位の清田のもとに4月中旬、王者側から初防衛戦の挑戦者としてオファーが届いたという。スティグリッツは今年3月に同王座に返り咲き、44勝(25KO)3敗という経験豊富な王者。清田は「この階級で世界挑戦が決まるならば、海外だろうと思っていた。もう試合が決まったと思って練習しています」と意気込みを示した。

 過去、日本人では田島吉秋と西沢ヨシノリが同級で世界挑戦しているが、いずれも王座奪取できなかった。また、ロンドン五輪男子ミドル級金メダルのプロボクサー村田諒太(27=三迫)が王座奪取を狙う階級でもあり、清田の世界戦は注目を集めそうだ。