<プロボクシング:WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇東京・大田区総合体育館

 日本最速プロ6戦目での世界挑戦となったWBC世界ライトフライ級4位・井上尚弥(20=大橋)が、5度目の防衛を狙う同級王者アドリアン・エルナンデス(28=メキシコ)を相手に、6回2分54秒のTKO勝ちした。

 大橋ジムにとって3人目の男子世界王者誕生となった。協栄が12人と断トツも名門の三迫や大阪帝拳などに並ぶ4位に浮上。元世界王者のジムでは新記録に、大橋会長は「誇らしいこと。7人全員勝って尚弥が締めてくれた」と胸を張った。ジムを94年に設立して2月に20周年を迎えた。最初は4回戦に5人が出場も全敗だった。21年目で好スタートを切り、今は他にも世界を狙う選手が何人もいる。「今年中にあと2人育てたい」。次は9人で2位の帝拳に並ぶ現役同時最多の4人、さらに自らも育った5人で3位のヨネクラに、追いつき、追い越せだ。