<新日本:G1クライマックス24>◇21日◇北海道立総合体育センター◇観衆6000人(超満員)

 柴田勝頼と中邑真輔の10年ぶりのシングル対決は、04年に続いて柴田が勝利した。ビリビリと殺気だった序盤戦からエルボー、キックの応酬。柴田が顔面にドロップキックを放てば、中邑もボマイェを顔面にお返し。最後は、柴田が垂直に抱え上げた中邑を頭からヒザの上に落とし、勝負を決めた。

 10年前は、試合後に発言を巡って乱闘騒ぎ。柴田は新日本を飛び出し、中邑は残って団体を支えた。互いを認め合うことのなかった2人だが、リング上は感情を封印し、好試合を演じた。

 試合後、柴田は「10年ぶり?

 それがどうした。これからもビシビシ行く」。中邑は「新日本のリングはプロレスのリング。これからも続いていく」と、互いのことに触れなかった。