<プロボクシング:東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇30日◇東京・後楽園ホール◇観衆1275人

 ボクシングの東洋太平洋ミニマム級1位の田中恒成(19=畑中)が、国内最速記録を更新するプロ4戦目での東洋王座獲得を果たした。王者原隆二(24=大橋)を10回50秒、レフェリーストップによるTKOで下した。

 原の目には悔し涙がにじんだ。接近戦での左ボディーを中心に、真っ向から打ち合った。打たれては打ち返す気持ちの強さも見せたが、最後に力尽きた。「技術も気持ちも向こうが強かった。ボディーに手応えもあったが続けられなかった。見返したかったが、届かなかった」と悔しそうに振り返った。