WBC世界フライ級3位亀田興毅(22=亀田)が鳥取合宿最終日の17日、日本ボクシングコミッション(JBC)から無期限のセコンドライセンス停止処分を受けている父史郎氏(44)の処分解除申請を、19日に行うと明かした。

 史郎氏は07年10月11日の大毅とWBC同級王者内藤大助(宮田)の世界戦で、大毅が反則を引き起こした責任を問われ同年10月15日に処分を受けたが、2年が経過して解除申請が可能に。興毅と内藤の世界戦(11月29日、さいたまスーパーアリーナ)でセコンド復帰できるよう、19日に史郎氏と大毅と和毅がJBCを訪れ、直接申請するという。興毅は「次の世界戦は重要な一戦。家族みんなで戦いたい気持ちが強い。おれらにはおやじが必要やから」と訴えた。

 今後は、申請を受けてから開かれるJBC倫理委員会で審議され、内藤戦でのセコンド復帰はその進み具合による。19日午前には世界戦に向けた練習でフィリピンに向けて出発する興毅は「おれは(JBCに)行けない。だからJBCの人たち、どうかお願いしますと、この場を借りて心から言いたい」と頭を下げた。【浜本卓也】