WBC世界スーパーフライ級1位河野公平(29=ワタナベ)が6日、都内で会見し、9月20日にさいたまコミュニティアリーナで、同級2位ロハス(メキシコ)と同級王座決定戦を行うと発表した。2度目の防衛戦に臨むWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(30=ワタナベ)とのダブル世界戦になる。同級王者ダルチニャン(オーストラリア)が名誉王者となったため、空位の王座を争う。「必ず取ってみんなに恩返ししたい。勝ったらぜひやりたい」と、早くも初防衛戦の相手に亀田興毅(23=亀田)を指名した。

 亀田家とは因縁がある。06年5月に当時世界ランク7位だった河野はプロ4戦目前の大毅とスパーリングをした。鼻から少し出血しただけなのに、翌日の新聞に「『大ちゃんフック』が世界ランカー河野の顔面を確実にとらえた」との記事が。「あれ?

 って感じでしたね」。デビュー前の和毅ともスパーをしたが、格上の河野が常に引き立て役に回らされた。

 WBCルールでは、王座決定戦の勝者には90~120日以内に上位ランカーとの指名試合が原則義務づけられる。興毅はWBAではスーパーフライ級2位で、WBCでも上位ランク入りが濃厚。河野の発言を伝え聞くと「ぜひやりたい」と歓迎した。河野にとって08年9月に1-2の小差判定で名城に敗れて以来の世界戦になる。【浜本卓也】