WBA世界フライ級王者亀田大毅(21=亀田)が、原点回帰の「相撲トレ」でパワーアップに成功した。25日の同級5位坂田健史(30=協栄)との初防衛戦に向けて17日、都内で練習を公開。8月上旬から100キロ以上の元相撲経験者らに大きなボディーミットを持たせ、ミット打ちと1ラウンドの押し相撲トレを導入していたと明かした。

 かつても相撲トレはしていたが「相手が100キロ以上はないな。パワーアップや」。パートナーの1人、学生相撲経験者で元プロレスラー一宮章一氏(41)は「僕の体(身長178センチ、体重123キロ)にはじき返されていたのに、後半は深く押し込むパンチを覚えていた。押し相撲も足で運ぶようになった」という。大毅も「坂田選手が下がったところは見たことがないから。おれがパワーで押し込む。効果はあるよ」と、前に出てプレッシャーをかけてくる坂田への対応にも自信を深めた様子だった。