亀田大毅(22=亀田)が6日、WBA世界フライ級王座を正式に返上したことを明かした。昨年末の亀田祭りで2度目の防衛を果たした直後、WBA側に王座返上申請。元日付で受理された。22歳の誕生日を迎えたこの日、都内で新年初練習を行った大毅は「ベルトを返してホッとしている。勉強やから、50・8キロ以上で試したい」とスーパーフライ級へ階級を上げる考えだ。

 フライ級では最大約12キロの減量に苦しみ、筋力強化の練習もできなかった。昨年末のオルティアーヌ戦後は一晩で8キロ増の59キロに体重が戻り「体がおかしくなる」と感じたという。同戦では判定勝ちで防衛に成功したが「いい試合をできていれば続行したけど、あんなことをしていたらアカン」と階級変更を決断した。

 当面はスーパーフライ級を想定し、今春に試合をする予定。「順調にいけば、年末に大きいところをやりたい」と世界戦を狙う。ただ、同級で合わなければ、兄興毅が世界王座に就いたバンタム級を視野に入れる。趣味の競馬でも、前日5日の日刊スポーツ賞中山金杯を的中させ「ぞろ目の2-2で44倍。22歳の今年は2階級かな」とニヤリ。大毅が年明けとともに新たな挑戦へ踏み出した。【山下健二郎】