大相撲夏場所(10日初日=東京・両国国技館)で7連覇をかける横綱白鵬(30=宮城野)が6日、同じ墨田区内の友綱部屋へ出稽古した。

 東前頭11枚目の魁聖(28)と13番(13勝)取った後、魁聖の息が上がったとみるや、次に東十両8枚目の旭日松(25)を指名。相手得意の突き、押しで攻めさせ、守りの型から攻撃に転じる取り口で4番(3勝)取った。さらに相手に受けてもらい、入念に7回ぶつかって締めた。

 稽古後、帰りの車に乗り込む間際、稽古場の砂が入ってしまった、自分の手の指を見せながら「砂が入ったよ。仕事しているね。男の手だよ」と笑顔。

 モンゴルの先輩で、出稽古先の友綱部屋の西前頭14枚目・旭天鵬(40)については「今度、誰もいないところで食事でもしながら、話をしてみたいね。参考にもなるし、身近に、そんな尊敬する人がいるのは励み」と、夏場所5日目に幕内出場回数で史上最多記録を樹立する旭天鵬を、一目置くように話した。