幕下陥落が決定的な西十両11枚目の若の里(39=田子ノ浦)が、23年半の相撲人生に別れを告げる考えを示した。

 同6枚目の天鎧鵬(30=尾上)に寄り切られて、11敗目を喫した。土俵を去る際には深々と一礼。花道では涙も込み上げていた。支度部屋では「今日の時点では、気持ちの整理がつかない。何とも言えない」と進退について明言はしなかった。

 ただ「関取の座を失い、これ以上続けることはできない現実と、まだまだ相撲を取りたい両方の気持ちで葛藤(かっとう)している。でも、幕下で相撲を取るつもりはないので、それが正直なところでしょう。悔しいですけど、最後はやっぱり現実を受け入れることになると思います。またあらためて発表したい」と話した。