大相撲九州場所で2年ぶり7度目の優勝を果たした横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)が23日、福岡・太宰府市内で一夜明け会見を行った。

 予定より約25分遅れで姿を現すと「ホッとしている。ゆっくり休むことができました」と、勝負を終えた優しい表情で話し始めた。激動の15日間を振り返り、正念場は「13日目の横綱白鵬関と当たる日と、その前の日。心も体も、本当に疲れました」。ケガに苦しんだ2年間を「休場することもあって、勉強になる時間になりました。忍び、耐え、一生懸命努力すれば、こうやって報われるんだなというのをあらためて感じました」としみじみ話した。

 前夜は「おかげさまで、おいしいお酒が飲めました」と、久しぶりの美酒に酔いしれた。今後は部屋の弟弟子との優勝決定戦を夢見て「そういう時が来たら、うれしいですね」と心待ちにしていた。