大関照ノ富士(伊勢ケ浜)が来年の綱とり成就を宣言した。大相撲冬巡業が鹿児島市で始まった29日、24歳の誕生日を迎えた。贈られた誕生ケーキを味見しつつ、24歳の目標を「横綱になること。年男だし、思い切っていく」と見据えた。

 消極的なことは、もう言わない。今まで、口に出したことはかなうと信じてきた。実際、今年の目標は「大関昇進」。ただ、昇進したとき「『目標がかなっちゃったし、今年はもういいや』と言っちゃった。その一言が、優勝しそうでできなかったり、ケガにつながった。失敗しちゃった」。

 「怖い」という右膝の不安を振り払うために「立ち合いから1発で持っていく相撲を取りたい」と、相撲を変える。特注装具もつけない考えだ。「上を目指して、できなかったら頑張りが足りないだけ。できるよう全力で頑張ればいい」。「24歳」は前向きを貫く。