大相撲初場所で初優勝し、春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)で綱とりに挑む大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が4日、再始動した。午前に千葉・松戸市の部屋で稽古し、午後は千葉市の千葉競輪場で、マウンテンバイクにまたがってバンクを疾走した。

 千葉競輪でのトレーニングは初場所前に続いて2度目だが、前回は「ママチャリ」で1周だけ。今回は関脇嘉風らと6周疾走した。さらに自転車型トレーニング器具を1キロこいで芝生の上にぶっ倒れた。

 「自転車は、15日間持つ体力をつけるのと、厳しい稽古への耐性をつけるため。『今からやるぞ』という刺激が入った」とうれしそうに言った。

 初場所後は結婚式や豆まきなどで丸1日休めた日はなかったが「気力は疲れていない」。先代師匠の元横綱琴桜と同じ32歳で目指す綱とり。「いい感覚のもと、スタートできた。自信を持ってやっていきたい」と、心地よい風を切りながら、綱とりへ始動した。