大相撲春場所で12勝3敗の好成績を挙げ、夏場所(8日初日・両国国技館)も活躍が期待される大関豪栄道が3日、東京都足立区の境川部屋で、幕内妙義龍ら関取衆と17番取り、16勝と圧倒した。

 先場所、右太ももを負傷したが「思ったより動けている。立ち合いの踏み込みが良く、いい感じで当たれている」と順調な回復をアピールした。

 春巡業ではほとんど土俵に上がらず、治療を優先。稽古で相撲を取り始めてまだ2日というが、鋭く踏み込んで前まわしを取り、頭をつけて一気に寄る形を何度も見せた。師匠の境川親方(元小結両国)も「かなりいい」と太鼓判を押した。

 大関昇進後はかど番を3度経験するなど振るわなかったが、先場所は賜杯レースに絡んだ。4月に30歳となり、初優勝を望む声も多いが「先のことは考えず、目の前のことをしっかりやるだけ」と集中力を高めた。