横綱白鵬(31=宮城野)が2場所連続37度目の優勝を飾った。横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)を寄り切って14連勝。1敗で追う大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が結びの一番で横綱鶴竜(30=井筒)に敗れ、千秋楽を待たず優勝が決まった。

 白鵬は「東京、両国で1年半ぶり(の優勝)。それが素直にうれしい。(37度目優勝は)目標や記録を達成した人間にしかわからない。それがモチベーションにつながっている」と落ち着いた表情だった。

 この日の勝利で通算986勝。鶴竜と対戦する22日の千秋楽に勝って全勝でVに花を添え、1000勝がかかる次の名古屋場所へ照準を定めた。「全勝優勝目指して頑張ります。名古屋の1000勝へ何か燃えるものがありますね」と話した。