日本相撲協会は26日に東京・両国国技館で理事会を開き、6月1日付で元関脇琴錦の朝日山親方が千葉県鎌ケ谷市内に「朝日山部屋」を再興することを承認した。力士3人を連れて尾車部屋から独立する。相撲部屋はこれで「44」となる。

 新部屋は親方が現役時代を過ごした佐渡ケ嶽部屋のすぐ近くで、現在はリフォーム中だが、稽古土俵はあるという。ただ、力士2人は相撲教習所に通っていることから、親方と残る1人は早めに名古屋へ移動。新しい部屋での稽古始めは「名古屋場所が終わってからになる」と明かした。

 朝日山部屋は元大関大受の定年退職に伴い、昨年初場所限りで閉鎖されていた。1月に年寄「朝日山」を襲名した現親方は「佐渡ケ嶽部屋で学んだ稽古の厳しさと、尾車部屋で教わった弟子への愛情、アットホームな雰囲気のある部屋を目指して、一生懸命やっていきたい」と抱負を語った。