昨年9月に引退した大相撲の元関脇若の里の西岩親方(39=田子ノ浦)が28日、東京・両国国技館で行われた襲名披露大相撲で断髪式を行った。

 断髪式では約370人がはさみを入れた。西岩親方が角界入りする前に通っていた青森・弘前市立第二中で校長を務めていた片岡通夫さん(85)も、青森から駆けつけた。

 実は中学卒業時、西岩親方は既に入門していたため卒業式に出席できず、この日の土俵上で、ほぼ四半世紀越しの夢がかない、卒業証書が片岡さんから授与された。5日ほど前に西岩親方から「卒業証書を断髪式でもらいたい」旨の電話があり、急きょ、同中に足を運び現校長に許可をもらい作成したという。「感極まりました。感激でいっぱいです」と片岡さんは話した。