横綱白鵬(31=宮城野)が、大関豪栄道(30=境川)を下して3敗を守った。立ち合いで、相手の額に向かって右手をかざし、そのままかちあげようとした瞬間に、豪栄道の右膝が折れるように崩れ落ちた。決まり手は腰砕け。

 あっけなく勝負がついた一番に「(相手は)変化気味のことを狙ってきたのか…」と、不思議そうに分析した。14日目は、同じ3敗の稀勢の里と優勝争い生き残りを懸けて対戦する。「どうってことないでしょうね。まあ、いい相撲を取りたいね」。右足親指を負傷しており体は万全ではないが、心はいつも同様に平然としているように話した。