大相撲秋場所で史上初のかど番全勝優勝を果たした大関豪栄道(30=境川)が27日、情報番組「あさチャン」に生出演した。

 場所中は控えていたアルコールを、前夜に久々に解禁。目を赤くして登場して「少しだけいただきました」と笑った。メインキャスターの夏目三久アナウンサーから花束を手渡され、かど番全勝Vについて「全勝というのは意識していなかったんですけど、結果的に全勝したことで、いろんな記録もあったみたいですけど…。やってる時は必死で、そんなこと考えてる余裕はなかったです」と、あらためて心境を明かした。

 白鵬不在の中、14日目で初優勝を決めた。意識したのは「本当に意識したのは、13日目が終わってから。周りから優勝決定だなと連絡をいただいて、優勝しなきゃダメだなというプレッシャーが芽生えてきましたね」。千秋楽については「だいぶ気持ちは緩んでいたんですけど、控えの花道に入った時にだんだん気持ちが高ぶってきて、同じ気持ちで相撲が取れました」と振り返った。

 放送には埼玉栄高で後輩だったマービンJr.の映像も流れ、場所前に「タイだけ買っておいてくれ」と頼んでいた話も披露した。最後に理想のタイプを問われた豪栄道は「あの~…。前に出過ぎない…人がいいです」と話し、夏目アナが即座に3歩下がる場面も。綱とりとなる九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)に向けて「正直、綱とりというのは考えられないですけど、稽古が始まったら1日1日無駄にせず、いい準備をして臨みたい」と意気込みを語った。