連覇を狙った今年の学生横綱で、モンゴル人の日大4年バーサンスレン・トゥルボルド(22)は決勝トーナメント初戦の2回戦で、寺沢樹(東洋大3年)に敗れた。

 立ち合いで左ほおに張り手を食らい、足元がふらついた。さらに、おっつけで体勢を崩され、右腕を抱えられ、最後は網打ちで正面土俵を割った。

 すでに幕下15枚目格付け出しの資格を得ている逸材は「相手の張り手がアゴに入って、目(の前が)暗くなってしまった。焦りました。張り手を食らったぐらいで負けて残念です。気持ちよく終わることが出来なくて悔しい」と無念の表情を浮かべた。

 角界入りは既定路線だが、入門する部屋については「あとで先生方と話し合って決めます。お客さんを喜ばす力士になりたい」と、気を取り直すように話した。