大相撲の新横綱稀勢の里は17日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で小結高安と12番取って、春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)を前にした東京での部屋全体の稽古を打ち上げた。

 得意の左四つで力強く寄り、相手の出し投げをしっかりと残す場面もあった。「感覚的には悪くない。いい状態。体は動いている」と納得の口調だった。

 若手力士らは春場所に向けた宿舎の準備などのため、週明けに大阪へ移動するが、稀勢の里は東京に残り、調整を進める方針。「(27日の新番付発表までの)1週間で体をつくり直せる。相撲以外にやれることはたくさんある。大事な1週間」と自らに言い聞かせるように話した。

 18日には地元の茨城県牛久市で祝賀パレードに臨む。