新横綱として初めて結びの一番に臨んだ稀勢の里(30=田子ノ浦)が、万全の相撲で初日から4連勝を果たした。

 前日に日馬富士を破って初金星を獲得した東前頭2枚目の蒼国来(33)との初顔合わせ。左はずを押し、右上手を引くと逃がさない。最後は差した左のかいなを返して、力強く寄り切った。

 目の前で鶴竜、白鵬と2横綱が相次いで敗れる波乱があった。だが「自分は自分で、しっかり」と集中し、危なげない相撲で締めた。

 これで、横綱ではただ1人の全勝。それでも「今日は今日で、明日はまた集中してやるだけだと思います」と気持ちを切り替えていた。