序二段の優勝は、7戦全勝の常川(22=荒汐)と若山(24=阿武松)による、千秋楽の決定戦に持ち越された。

 この日の本割で、常川は平戸海(16=境川)を破り無傷の7連勝。6戦全勝同士の対戦で若山は、北大地(18=立浪)を突き出しで下し、こちらも7戦全勝とした。全勝はこの2人となったため、優勝決定戦が千秋楽に行われる。

 昨年秋場所の2番相撲で敗れた際、右肘を痛め外側側副靱帯(じんたい)損傷や脱臼の重傷を負った常川は「あれ以来、押し相撲一本と決めてます。7連勝は、今まで地道にやってきたのが実を結んだかなと思います。優勝決定戦は無心で行きます」と千秋楽を見据えた。

 若山は、やはり7戦全勝で序ノ口優勝を決めた、先場所に続く優勝決定戦に進んだ。幕下15枚目まで番付を上げたが、15年九州場所で右膝の前十字靱帯(じんたい)を損傷。ほぼ1年を棒に振り番付外まで転落。再び番付にしこ名を載せて復活の道を歩む。「今は本当に(ケガの)不安はない。相撲を取れるだけで幸せ。感謝の気持ちで頑張ります」と話した。