春場所で左上腕付近を負傷した横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は、小結嘉風(35=尾車)に押し出され、黒星スタートとなった。立ち合い左差しを狙った稀勢の里だったが、嘉風の強烈なおっつけに左を差せず、土俵を割った。

 横綱鶴竜(31=井筒)は、小結御嶽海(24=出羽海)に押し出され、土がついた。

 横綱日馬富士(33=伊勢ケ浜)は、関脇琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)に左からの張り差しからもろ差しに受け止め、寄り切って白星。

 6場所ぶり38度目の優勝を狙う横綱白鵬(32=宮城野)は、土俵際で前頭筆頭の千代の国(26=九重)に一瞬ヒヤリとする場面もあったが、寄り切って白星スタートをきった。

 大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭筆頭の遠藤(26=追手風)に立ち合いもろ差しす苦しい展開となり最後は寄り切られ、初日で土がついた。

 大関豪栄道(31=境川)は、前頭2枚目隠岐の海(31=八角)を下手出し投げで下して白星を飾った。

 人気力士の宇良(24=木瀬)は前頭11枚目の荒鷲(30=峰崎)を押し出した。