大相撲の秋巡業が14日、金沢市で行われ、左膝痛により休場していた横綱白鵬(32=宮城野)が途中合流した。

 相撲を取る稽古は行わなかったが、土俵下で約30分、四股やすり足で汗を流した後に、石川・七尾市出身で平幕の輝(23=高田川)にぶつかり稽古で胸を出した。「輝は地元(出身)で精いっぱい当たってくれた。何か気持ち良かった。体が欲していたというかね」と、途中休場した7月の名古屋場所以降初めて関取と肌を合わせたことに喜びを感じた。

 秋場所休場中は、昨年も休場した秋場所中に初体験した断食を行った。体重は10キロ落ちて145キロまで減量したが、リハビリや稽古を積みながら徐々に戻していき、今では152キロまで戻した。久しぶりのぶつかり稽古で、胸には輝がぶつかった後が赤く残っていたが「それなりに体を作ってリハビリして準備してきたからね」と痛みはなく「男の勲章」と笑い飛ばした。

 九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の出場については「気持ちはもう高ぶっている。うずうずしている」と前向きな姿勢を見せた。