西前頭2枚目の阿炎(24=錣山)は、玉鷲を上手投げで破り、5勝5敗とした。

 もろ手突きの立ち合いから、右に回り込み、相手がバランスを崩したところで上手投げ。初日から3連敗など、前日9日目までは常に黒星先行だったが、6日目に横綱白鵬から金星を挙げ、7日目に大関豪栄道を破るなど、徐々に“借金”を返済して終盤戦を迎えることになった。

 「体が自然に動いている感じ。しっかり当たることができている」と、手応えをつかんだ。自己最高位で中盤戦を終えたが「精神的に疲れたけど、楽しさはある」と、勝っても負けても明るく話すマイペースぶりを見せていた。