大相撲夏巡業が22日、東京・立川市で行われ、8場所連続休場中の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、朝稽古で手応えをつかんだ。名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海を指名して三番稽古を行い、11勝3敗とした。

 左を差して得意の形を作って寄り切ったり、強烈なのど輪や突き押しで距離を取って押し出したりと組んで良し、離れて良しと多彩な攻めを見せた。稽古の最後には、ぶつかり稽古で大関栃ノ心の胸を借りるなどして充実の表情。「非常にいい稽古でした。だいぶ動きも良くなってきたし力も伝わっている。順調にきていると思いますね」と前向きだった。

 巡業も残りわずかとなり「最後までしっかり務めていきたいと思います」と、緩めることはない。秋場所(9月9日初日、東京・両国国技館)を見据えて、稽古に励む。