大相撲秋巡業は7日、千葉市で行われ、大関栃ノ心(30=春日野)が今巡業5日目で初めて本格的な稽古を行った。前日までは十両力士らに連日、胸を出す稽古だったが、この日は関脇御嶽海ら3人の幕内力士相手に11番。右おっつけから差して前に出る相撲で10勝1敗だった。「俺みたいに弱いやつは少しずつ稽古をやらないとね」と自虐的に笑ったが、右足親指のケガも「怖さはない」。大関2場所目でかど番だった秋場所も9勝で乗り越え「耐えられて良かった」と振り返った。

秋場所を終え年間最多勝争いで横綱鶴竜と51勝で並びトップ。「えっ俺が? トップ?」と驚きながらも、まんざらでもなさそう。過去、獲得した22人中20人が横綱経験者。初優勝でスタートした記念イヤーの締めくくりに、もう1つの“タイトル”を狙う。