大相撲で業師として人気のある西三段目16枚目宇良(26=木瀬)の復帰時期は未定と、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)が30日、明かした。最高位東前頭4枚目の宇良は、1月の春場所で古傷の右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。修復の手術を受け、リハビリを行っている。

同日、都内の部屋で取材に応じた宇良は「(回復具合は)それは言えない」と自身の状態について明かさなかったが、笑顔を交え雑談にも応じ、元気な様子を見せた。

師匠は「(初場所で)2回目のけがをしたときは立ち直れないかと思ったけど、性格的に強くなっている。開き直れるようになっている」と説明。「今と昔とでは治療のことは分からないけど、(回復に)いいと思えることは何でもやらせてあげたい」と、弟子の復帰へ最大限のサポートを行う意向を語った。

宇良は復帰2場所目となった昨年の九州場所で三段目優勝。1月の初場所では番付を西幕下23枚目まで上昇させていたが、初場所の5番相撲での取組の際に、古傷の右膝を負傷した。