大相撲で元横綱稀勢の里の荒磯親方と、元前頭里山の佐ノ山親方が、力士会員に引退相撲の協力を呼びかけた。

27日、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた力士会に出席。9月28日に佐ノ山親方、29日に荒磯親方と2日連続で引退相撲が行われるため、荒磯親方は「(秋)場所後に力士会の皆さんに協力していただきたい」と話した。

荒磯親方の前日に引退相撲が行われる佐ノ山親方は「前夜祭だと思って楽しんでいただければ」と腰を低くした。ともにまげ姿は残り約1カ月。荒磯親方は「寂しい気持ちです。1日1日、あと1カ月のまげ姿を楽しみたい」と、神妙な面持ちで話した。断髪式後のヘアスタイルについては「美容院の人と打ち合わせをしていく。スタンダードな感じにするつもり」と明かした。

荒磯親方は24日に都内の田子ノ浦部屋で綱打ちを行い、引退相撲で使用する綱をすでに締めている。それだけに「激やせでもしたら長さがずれてくる」と、最近は体形維持も意識してトレーニングに励んでいるという。弟弟子の大関高安は、左肘の負傷により調整が遅れているが「いつでも(相撲を取る)準備はできている」と、稽古相手として意欲満々だった。