大相撲の大関高安(29=田子ノ浦)は7日、九州場所(10日初日、福岡国際センター)に向けて福岡・大野城市の部屋で稽古を行った。ぶつかり稽古で三段目田子ノ藤に胸を出した後、荒磯親方(元横綱稀勢の里)との三番稽古に突入。いきなり3連勝と好発進したが、3番目の相撲で顔をしかめて痛そうにする表情を見せた。4番目の相撲で、あっさりと左四つから寄り切られると、そのまま稽古を打ち切った。

高安は7月の名古屋場所中に左肘の関節内側側副靱帯(じんたい)を断裂した。9月の秋場所は全休。今場所はかど番で迎えるが、荒磯親方は「(最初の)3番はすごかったですよ。名古屋場所前に稽古して、すごく調子が良かった時と同じぐらいの状態」と、復調していると話した。8日午前の取組編成会議までが、出場可否を判断する制限だが、同親方は「間違いなく出ると思いますよ」と太鼓判。この日の痛がる様子にも「けがするような相撲じゃない。無理しないようにとか、いろいろと考えがあると思う。ずっと稽古してきたけど、だいぶ(状態は)いいと思う」と、かど番脱出は問題なしとの見解を示した。