[ 2014年6月12日9時25分

 紙面から ]練習前に記者会見するコートジボワールのラムシ監督(左)とK・トゥーレ(共同)

 日本と初戦で対戦するコートジボワールのサブリ・ラムシ監督(42)が10日、合宿中のサンパウロ州アグアスデリンドイアで会見を行い、日本の警戒すべき選手としてFW香川と本田の名前を挙げた。日本の研究も進めており「左サイドに香川、トップ下に本田がいる。個人技に優れた選手が多い」と分析した。

 元フランス代表のラムシ監督は、ザッケローニ監督の元教え子。03-04年シーズンにインテルミラノを率いていた際、選手として指導を受けている。

 W杯で“師弟対決”が決まった後、ザッケローニ監督は日本協会のサイトで公開している手記(2月18日更新版)でラムシ監督について言及している。現役時代に「この男は監督になるだろう」と感じたという。「当時から監督向きの資質の片りんを見せていたように思います」と記している。ザッケローニ監督が監督に必要な資質と考える強さや覚悟に加え、苦境での冷静さも併せ持っているということだろう。

 ラムシ監督は、指導経験なしで12年5月から代表監督に就任。それでも、実績や名前にとらわれない選手起用で代表内の活性化を生み出し、3大会連続のW杯出場に導いた。過去2大会は1次リーグ敗退。今回、決勝トーナメントに初進出することで、高額年俸で受けている批判も払拭(ふっしょく)できる。「最も重要なことは、1次リーグを突破すること」と若き指揮官は意気込んでいる。