NMB48の渡辺美優紀(22)が3日、神戸市のワールド記念ホールで、卒業コンサート「最後までわるきーでゴメンなさい」をスタートさせ、独特の世界観を存分に発揮した。

 開演前の影アナも、もちろん主役の渡辺。「最後のみるきーと、わるきーをしっかり目に焼き付けてくださいね」と、あいさつし、公演はスタートした。

 渡辺のセンター楽曲だったデビュー曲「絶滅黒髪少女」を、1期生11人でパフォーマンスし、開幕。オープニングから7曲連続センターで踊り、めずらしく顔に汗をかき、ほおのあたりが真っ赤。「私って卒業するんですか」とボケ、山本彩(22)が「しないんですか!? しないなら、しないでいいけど」とつっこむなど、おなじみの“さやみるきー”コンビの呼吸でトークを展開した。

 ナンバーでも“らしさ”満開だった。小悪魔風な渡辺の魅力を表現したソロ曲「わるきー」から、歌唱中に生着替えのある「ジッパー」、NMB48兼任時代の柏木由紀と男性を奪い合う女心を歌った「ハートの独占権」と、渡辺の代表曲も立て続けにパフォーマンスを見せた。

 中盤には、昨年4月に卒業した同じ創設時の主力メンバーだった山田菜々(24)もサプライズ出演。もともとは山本、山田と兼任時代の横山由依が友情を歌った「太宰治を読んだか?」も披露。5年前のNMB48創設時に主力として引っ張った3人で初めて、同曲を歌い、絆を確かめ合った。

 渡辺は「この曲(太宰-)大好きなんで、いつか歌ってみたかったんです。最後に(オリジナルメンバーの山田)菜々ちゃんが来てくれて、ありがとう」と、一瞬、感極まったような表情を浮かべ、感謝した。

 この日は、4日まで2日間、予定される卒業コンサートの初日。先日、10人の加入が発表された5期生も出演した。

 アンコールでは、渡辺がデビュー曲以来、5年ぶり2回目のセンターを務める15枚目シングル「僕はいない」(8月3日発売)も、ファンの前で初めて披露された。