AKB48がディズニーアニメ映画「シュガー・ラッシュ」(来年3月公開予定)の挿入歌を歌うことが13日、分かった。映画はゲームを題材にした作品。日本のポップカルチャーを象徴する存在として同グループに白羽の矢が立った。東京の秋葉原や原宿などをイメージした曲という依頼を受けたAKB48の秋元康総合プロデューサー(54)が作詞を手掛けた。映画タイトルと同名の挿入歌はエンディングでも使われる。全世界の上映劇場でAKB48の歌声が響く。

 AKB48の世界デビューだ。映画「シュガー・ラッシュ」は、アクションゲームの悪役ラルフが自分のゲームを飛び出し、女の子のカーレースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界に迷い込んでしまったことから起こる冒険と友情を描く。ゲームの世界を舞台にしており、米国でも多くのクリエーターが日本のゲームに影響を受けたこともあり、原宿や秋葉原をイメージして描かれている。

 日本のポップカルチャーの象徴的存在として、ディズニーはAKB48をプロデュースする秋元氏に挿入歌の制作を依頼した。作品の意図を伝えるため米国から制作担当者が来日し、絵コンテなどを見せながら同氏に説明した。その熱意に秋元氏も曲制作を快諾し、詞を書き下ろした。

 挿入歌は、映画タイトルと同じ「シュガー・ラッシュ」。映画のテーマソングという位置付けだ。作品の中には、AKB48のほか、今年のグラミー賞で3部門獲得のスクリレックスや、アウル・シティー、リアーナなど世界で活躍するアーティストの音楽が登場する予定だ。

 AKB48メンバーは快挙に大喜びだ。高橋みなみ(21)大島優子(23)渡辺麻友(18)は、「この曲は映画の中の、あるシーンで使われています!!

 世界の一流アーティストのみなさまと一緒にディズニー映画に参加できてとってもうれしいです」とコメントしている。

 ディズニー映画の挿入歌への日本人アーティスト起用は、昨年公開の「カーズ2」にPerfume(パフューム)のヒット曲「ポリリズム」がある。今回は挿入歌としてだけでなく、エンディングにも使われる予定。ディズニー映画のエンドロールに日本人アーティストの日本語曲が流れるのは初めてのこととなる。