日本のシンドラー布施辰治弁護士を映画化
第2次世界大戦をまたいで国内外の弱者救済に活躍した布施辰治弁護士(1880~1953)のドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」の撮影が布施の出身地、宮城県石巻市で進められ15日、市民約160人がエキストラとして参加した。公開は来年3月の予定。
布施は日本の植民地支配に抵抗した朝鮮人運動や各地の労働争議などで弁護活動を精力的に行った。2004年には韓国政府から日本人として初の建国勲章を受章、韓国では「日本のシンドラー」とも呼ばれる。
映画は、資料を基に再現した当時の様子や関係者へのインタビューを通じて布施の生涯を描く。
この日の撮影は、布施が戦前に石巻市で行った普通選挙実現を訴える演説会のシーン。持参した和服やベレー帽を身に着けた市民らは、池田博穂監督(59)の指示に応じて拍手をしたり歓声を上げたりして演技に取り組んだ。同市の木村良子さん(63)は「布施さんと共演できたみたいでうれしい」と話した。
これまでの撮影では、布施の生き方を学ぼうと活動してきた市民や、10月の文化祭で布施を題材にした創作劇を上演した女川第四中学校(同県女川町)の取り組みも収録。今後は韓国でも撮影を行う。
池田監督は「立場を超えて人の命を大切にした布施の生き方を伝える作品にしたい」と語った。
[2009年11月15日16時38分]
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