来年2月に行われる第60回ベルリン国際映画祭の事務局は15日、最高賞「金熊賞」を目指すコンペティション部門の参加作品に、約30年前の米国での少女淫行(いんこう)事件でスイス当局に身柄を拘束され保釈中のポランスキー監督らの7作品を選んだと発表した。

 同映画祭は世界3大映画祭の1つ。来年1月下旬までに同部門の全参加作品が決まる。現時点で日本の作品はない。

 ポランスキー監督の作品名は「ザ・ゴースト・ライター」で、フランスとドイツ、英国の合同制作。英国の元首相にかかわるスキャンダルを知ったゴーストライターの物語という。

 同監督は「戦場のピアニスト」で2002年カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールと03年にアカデミー監督賞を受賞している。