俳優中村獅童(38)が20日、都内で出演映画「レオニー」(松井久子監督)の初日舞台あいさつに立った。20世紀初頭に彫刻家イサム・ノグチを育てた米国人女性の波乱の人生を描いた作品で、中村は主人公が愛した男、野口米次郎を演じた。「今までに演じたことがない役だった。2年前に父が亡くなったんですが、海外の方と共演することを父は喜んでくれた。それで出演を決めました」と振り返った。

 米国で恋人のレオニーを妊娠させ、彼女を置き去るように日本へ帰国するなど、だらしない男に見える役柄。この作品のオファーを受けたのは、元妻の竹内結子との離婚騒動があった07~08年の冬だったという。「マスコミをお騒がせした時期に、このような素晴らしい役の話をいただいて…。複雑な心境でした。今日は女性の方の視線が厳しいような気がする」と、うつむきがちだった。