<日刊スポーツ映画大賞授賞式>◇28日◇ホテルニューオータニ

 2年ぶりの石原裕次郎新人賞受賞者となった松田翔太(23)はストレートに喜びを爆発させた。主演作「イキガミ」などの演技で見せた将来性が評価された。受け取った記念盾を、父優作さんの「仏壇に飾りたい」と話すなど、飛び切りの笑顔を見せた。

 松田翔太は、緊張気味に登壇した。2年ぶりに選出された石原裕次郎新人賞。一昨年の受賞者、V6岡田准一(28)から盾を、裕次郎夫人の石原まき子さんから賞金を受け取ると「率直に、めちゃくちゃうれしい。ですが、もう1人の自分があまり喜ぶなと言っています。浮かれちゃだめだと。でも、ここに立つと…やっぱりめちゃくちゃうれしい」。ユニークなあいさつで会場をわかせた。

 主演作「イキガミ」の静かな中にも存在感のある演技が評価された。若者に死を宣告する公務員の藤本役。「ああいう受け身の芝居は初めて。どうしても動きたくなるしテンションを保つのに苦労した」と役作りの難しさを振り返った。

 壇上スクリーンには、裕次郎さんと父優作さんの共演シーンが流された。まき子さんが「優作さんが『太陽にほえろ!』に出演してくださった時は、翔太さんはまだこの世にいらっしゃらなかったのねえ」と感慨深げに話し「頑張ってください」とエール。翔太は「本当に光栄です。家に帰ったら、この盾を仏壇に飾りたいですね」と笑顔を見せた。

 同じ俳優の兄龍平から「おめでとう」の電話があったという。母も女優松田美由紀の役者一家だ。「演技の話が普段の会話のようなもの」。23歳にして、早くもその才能を開花させた。現在は来年1月スタートのTBS系ドラマ「ラブシャッフル」に全力投球。09年も翔太が飛翔する。【石井康夫】