嵐の櫻井翔(28)と女優宮崎あおい(24)が夫婦役で初共演する。映画「神様のカルテ」(来年公開、深川栄洋監督)に2人が出演することが7日、発表された。

 現役医師の夏川草介氏(31)が書き下ろした同名小説が原作で、若い医師がさまざまな人物と触れ合う中で、成長していく過程を描いたヒューマンドラマ。原作小説は30万部を売り上げるヒットを記録。今年の本屋大賞で2位に入るなど、注目を集めている。主演の櫻井は夏目漱石と妻を愛する変わり者の内科医、ヒロインの宮崎は主人公の妻で山岳写真家を演じる。

 山内章弘プロデューサーは、夫婦役の2人について「櫻井くんならやさしさと厳しさを併せ持ち、風変わりだが愛らしい主人公を演じられる。宮崎さんは包み込むようなやさしさと、仕事を持ち自分の世界観を持つ女性像がピッタリ」と起用理由を説明した。その上で「柔らかでフレッシュな夫婦関係も見どころの1つ」と強調した。

 櫻井の映画主演は09年「ヤッターマン」以来で、医師役は初挑戦だ。春名慶プロデューサーは「惑う中で答えを見いだしていく人間くさい、医者ものの新しいヒーロー像になるはず」と期待を寄せた。

 9月に撮影開始予定。櫻井は「病院で、下宿先で、また夫婦2人で。それぞれのエピソードで胸をわしづかみにされ、涙腺を刺激されました。柔らかな雰囲気をまとう宮崎あおいさんと、愛にあふれる温かな夫婦像を作っていけたらと思っています」。宮崎は「櫻井翔さんとお互いに支え合う姿をきちんと作っていけたらと思っています」と話している。