山下リオ(33)が15日、東京・新宿武蔵野館で行われた主演映画「トランジット・イン・フラミンゴ」(堀内友貴監督)初日舞台あいさつに登壇。「2年前に撮影された作品。いつ、公開されるんだろう? と思ったら今日だった」と、ジョークを交え、笑顔で初日を喜んだ。
「トランジット・イン・フラミンゴ」は、河瀬直美監督(56)がエグゼクティブプロデューサーを務める、なら国際映画祭のコンペ部門の受賞監督から選ばれた1人とともに、奈良を舞台に映画を創る映画製作プロジェクト「NARAtive」の2024作品として、24年5月に奈良県宇陀市で撮影した。
山下は、一緒に移住してきた恋人に置いていかれたサエを演じた。「なかなか、ないと思うんですけど、最初の台本が全然、違って…」と製作当初を振り返った。「脚本が変わるところからのスタート。テイストが全く、違っていたので。文章で見ると観光の連続で、不安はあった」という。地元から離れられないまま日々を過ごすリュウタロウを演じた細川岳(33)も「(脚本が)違うのがくるとは聞いていなかったので…山下さんは(出演で)継続、祈さんが入ると聞いていたので楽しみなった」と語った。
冷蔵庫を背負い、親友キョンちゃんとの思い出を探しにきたアカリを演じた祷キララ(26)は「私は、この作品の脚本でオファーを受けた」と、脚本が変わった段階でオファーを受けたと説明。「人生のスピードがゆっくり、仕事も忙しくなく、漠然とした悶々(もんもん)とした不安で毎日を過ごしていた。作品の流れた時間と私の時間の流れがピッタリで、分かるというのが多く。やりたいと思った」と脚本を読み、心境と重なる部分があり、出演を決めたと口にした。
山下が、トークの中で「私と監督が殴り合いのケンカ」と笑いながら口にすると、堀内友貴監督は「殴り合ってない、殴り合ってない」と笑いながら否定。「(山下と)2人で3時間くらい、内容についても役についても話して、お互い、作品に本気で向き合ったからこそ、撮れた」と、山下に感謝した。
「殴り合いのケンカ」と口にしたのはジョークながら、劇中にビンタのシーンがあり、山下は「殴ってきた…役でですよ」と口にしつつ「(ビンタが)2発きて…意識が飛びそうになりました」と振り返った。ただ「アップでも、たたかれる瞬間を撮ったんですけど、使われていなかった」と本編には入っていなかったと苦笑した。
◆「トランジット・イン・フラミンゴ」 一緒に移住してきた恋人に置いていかれたサエ(山下リオ)地元から離れられないまま日々を過ごすリュウタロウ(細川岳)冷蔵庫を背負い、親友キョンちゃんとの思い出を探しにきたアカリ(祷キララ)の、見知らぬ3人が偶然、出会い1台の冷蔵庫(声=古川琴音)とともにフラミンゴを探すことに。銭湯に行ったり、スーパーに行ったり、あてもなく歩きながら過ごすうちに、3人は少しずつ本音をこぼしていく。迷って、笑って、ときどき立ち止まりながら、それぞれの止まっちゃった時間が少しずつ動き出す。



