女優菊地凛子(29)が、東山紀之(43)主演映画「小川の辺(ほとり)」(篠原哲雄監督、来夏公開)に出演することが28日、分かった。菊地の役柄は、東山が演じる主人公の武士、戌井朔之助(いぬい・さくのすけ)の妹の田鶴。脱藩した夫を兄に切られ、自らも剣術使いとして、兄と対立する過酷な運命の役だ。

 時代劇初出演で、カツラを着けるのも初めて。「自分のキャリアの一部として、時代劇をやる必要性があった。伝統的なかつらを結って、着物を着せてもらって、勉強になっています」。両親の勧めで幼少時から居合や日本舞踊を学んでいたが、武家の嫁の所作を新たに体得した。

 アクションにも思い入れがある。昨年公開の映画「カムイ外伝」の撮影中、両足の肉離れ(全治2カ月)で降板。アクション映画の初出演を果たせなかった。「もう1度アクションをやりたかった。殺陣は楽しくて好き。刀を構えるのは格好いい」。7月後半から殺陣の練習を始め、9月中旬の撮影開始に備えた。06年の出演映画「バベル」で海外の映画賞を多数獲得した実力派は、さらなる進化を目指している。