女優松嶋菜々子(37)と韓国俳優ソン・スンホン(34)の主演映画「ゴースト

 もういちど抱きしめたい」(大谷太郎監督)の初日舞台あいさつが13日、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1で行われた。日本のトップ女優松嶋、韓国文化を広めるのに貢献したとして国から表彰されるほどの人気があるソンが登場するとあって、抽選倍率は約18倍、ソンを待つ女性が劇場外に1000人近く集まるなど、作品への期待と主演2人の人気の高さを示した。

 2人が登場するや、会場は「キャー」「こっち見て~」の大歓声に包まれた。松嶋は「感激しています」。ソンも「一生忘れられない思い出、一生忘れられない作品」と最大級に喜びを表し、約800人のファンを喜ばせた。熱気は最後まで収まらなかった。終了直前、ソンに向かって客席からプレゼントが投げ込まれた。イベントではスタッフがプレゼントを預かることが多く、投げ入れられることはまれだ。ソンも驚いたがすぐに拾い上げ、感謝するように軽く掲げた。

 2回の舞台あいさつで計1600人のチケットに約2万8000人が応募、倍率は17・5倍になった。劇場外には約1000人の女性が集まった。午後1時すぎ、劇場を後にするソンが手を振り車に乗り込むと、警備員を押しのけ車に近づいたり、走って車を追いかけるなど、有楽町は騒然とした雰囲気になった。

 25日からは韓国では100館近くで公開され、ソンも舞台あいさつする予定という。韓国では映画「リング」、フジテレビ系ドラマ「やまとなでしこ」で主演した松嶋の人気も高く、日本映画としては大規模な公開だ。また、台湾、タイ、シンガポール、香港での公開も決定、アジア全域への広がりが期待されている。

 この日の舞台あいさつには、樹木希林、鈴木砂羽、芦田愛菜も出席した。