藤子不二雄A氏の人気漫画「怪物くん」が3D映画化され、嵐の大野智(30)が主演することが12日、発表された。昨年4月期に日本テレビ系で連続ドラマ化されたが、連ドラ同様、大野が怪物くんを演じる。

 映画版は、3D映画ならではのスケール感あふれる映像になる。長く伸びる怪物くんの手足が、スクリーンからビョーンと飛び出すのも迫力満点。撮影は約2カ月間なのに対し、編集作業は3D処理など約7カ月を要するという。また、アジアを中心に、海外ロケも行う予定。関係者は製作費について「日本映画最大規模といわれた『20世紀少年』シリーズの1話分と同じぐらい」とし、日本映画として破格の20億円前後とみられる。

 監督は「チーム・バチスタの栄光」「ゴールデンスランバー」などを手掛けた中村義洋監督(40)。大野のほか、主要キャストは連ドラとほぼ同じメンバー。八嶋智人、上島竜兵、チェ・ホンマンら怪物くんのお供役をはじめ、松岡昌宏、川島海荷らが出演する。

 単独では初の映画主演となる大野は「今回の目玉は3D!

 迫力満点の映画化に、僕も期待しています!

 でも正直に言うと、僕自身もどんな仕上がりになるのかわかりません(笑い)。みんな、劇場で伸びてきた怪物くんの手につかまらないように気をつけてね!」。原作の藤子氏は「『怪物くん』が今度スケールアップして、3Dの映画になるという。今から楽しみでなりません!」と、それぞれ3D映画版に期待を寄せている。公開は今秋以降の予定。